南ア南部(静岡) 鳥森山(1571.1m) 2018年12月22日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:58 沼平ゲート−−7:30 畑薙大吊橋−−8:14 赤石水力発電所−−9:48 赤石トンネル(休憩) 10:09−−10:26 聖沢登山口−−10:58 牛首峠−−11:04 椹島 11:16−−11:31 鳥森山登山道入口−−12:32 鳥森山 12:34−−13:04 鳥森山登山道入口(休憩) 13:25−−13:26 牛首峠−−13:57 聖沢登山口−−14:15 赤石トンネル−−15:30 中ノ宿吊橋(休憩) 16:02−−16:23 赤石水力発電所−−17:08 畑薙大吊橋−−17:46 沼平ゲート

場所静岡県静岡市
年月日2018年12月22日 日帰り
天候雨後曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場沼平ゲート手前に広い駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望西側が開ける、北側はちょっとだけ見える程度
GPSトラックログ
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コメント静岡県内地形図記載の山で南ア周辺で唯一未踏だった鳥森山へ林道を歩いて往復。椹島の冬季解放小屋で1泊予定が事前予告なく小屋が解体されていて愕然。ツェルト等持っていかなかったので宿泊不能で、疲れた足を引きずって長〜い林道を日帰りで歩いて戻った。鳥森山自体は立派な登山道があって簡単に登れる。山頂は真新しい新雪が積もっていた




沼平駐車場。他の車はゼロ ゲート前の車は登山者のものだったようだ
久しぶりの沼平ゲート。監視カメラが追加 自転車はOKと明示された
ダイヤル鍵は昔と変わらない ダム湖の水量は非常に少ない
あちこちで林道が崩壊 通行許可証
畑薙大吊橋 大井川の流れは細い
トンネルは数少ない雨よけ 畑薙橋。そのうちに河原に接触しそう
林道が流れに飲み込まれた場所もあった 赤石発電所
中ノ宿吊橋。意外にもメンテされているよう 単眼鏡らしきもの。林道脇に数か所(数人)あった
赤石ダム手前で路面凍結箇所出現 工事車両が多数出入りしている
赤石ダム 雨を避けてトンネル内で休憩
新聖沢橋 聖岳登山口(聖澤登山口)
赤石沢発電所 路上を水が流れた沢もある
牛首峠付近は路面全体で雪が残る 牛首峠の衛星TVアンテナとライブカメラ
ライブカメラの案内 牛首峠から椹島へのショートカット道
牛首峠からすぐに鳥森山分岐あり 斜面をジグザグに下っていく
椹島到着。冬でも作業員が多数駐在 作業員用宿舎。エアコン完備(暖房用)
椹島北端の神社。改修中? 冬季小屋は解体されていた!
鳥森山山頂を目指す 僅かに雪が残る
送電鉄塔 雪だるま?
1260m鞍部のベンチ 標高が書かれた解説板
案内標識もばっちり 懐かしの標識。でも真新しい
「笊ヶ岳展望」 ほとんど開けていない 鳥森山山頂のアンテナ
鳥森山山頂の東屋と西側の展望 山頂標識
山頂から北側を見ている 積雪は足首程度。湿った雪
ザックデポ地到着。休憩後に沼平へ戻ることに 牛首峠。来た時の車がそのまま
聖岳東尾根夏道入口 聖岳東尾根夏道入口。28番鉄塔が目印
225番電柱も目印 聖沢登山口。雨除けあり
一時的に晴れても雨が降ったりと不安定 上流側から見た赤石ダム
中ノ宿吊橋 中ノ宿吊橋で最後の休憩
赤石発電所 青薙山&稲又山登山口
畑薙大吊橋 沼平ゲート到着
この貼紙は出発時に欲しかった


・静岡中部で地形図記載の山で未踏峰は鳥森山だけ。ここは椹島のすぐ横で登山道もあり簡単に登れるが、それは東海フォレストの送迎バスを使った場合の話。小屋を使わない私ではお世話にならないためアプローチが非常に悪い山。この山だけのために小屋泊まりしてもいいが、あまりにもコストパフォーマンスが悪いので歩いて往復することに。ただし、片道17kmあるので日帰りは無理で、椹島の冬季小屋を利用してテントの重さを軽量化することにした。東海フォレストのHPで事前確認したところ、冬季小屋の話はどこにも出ていなかったが、少なくとも使えないとの話も出ていなかったので普通に使えるだろうと判断。年末年始休みの前で小屋が混雑することもあり得ないので、予備のツェルトも省略。もちろん防寒装備は厳重に準備。

・長野から畑薙ダムは遠く片道300kmを越える。節約のため大半を一般道(新清水〜新静岡間のみ高速利用)で走ったら7時間半もかかって車の運転だけで疲れた。沼平ゲートは雨が降りしきっていて、明日も出発時から雨だろう。最初から予想されていたことだがテンションは下がる。せめて雨の中の行動はほとんどが林道歩きなのが救い。夕方近くには雨が上がるとの予報なので、その頃に鳥森山を往復すればいいだろう。翌日は午後から雨の予報なので、早朝に椹島を出発して雨が降り出す前に沼平ゲートに戻りたいところ。

・超久しぶりの沼平ゲートは防犯カメラが設置されていてびっくり。ただしゲートの鍵は相変わらず番号鍵のままだった。登山者用駐車場の車はゼロだがゲート監視小屋に1台の車。ただ三重県のナンバーだったように記憶していて、登山者のものかもしれないと思った。翌日、大ザックを背負って林道を下っていった単独男性がいたので、その人の車だったかもしれない。

・翌朝、予報通り雨。今回は稜線歩きではないので風が弱く主に傘の出番だが防寒を兼ねてゴアの上下も着用。ゴア、ズボン、登山靴には防水スプレーをたっぷりとかけておいたが、登山靴は見事に浸水。もうゴアの防水層はダメになってしまったようだ。今後は通気性を犠牲にして防水ワックスの出番かな。残雪期用に登山靴を新調する必要あり。

・ゲートにはバイクは不可だが自転車通行可の文字が。今の時代なら電動アシスト自転車が最強だろう。私も欲しいくらいだが私の車では積載できないなぁ・・・・。なお、この林道はゲートから椹島までの標高差は約200mしかなく、平坦な区間が多いので自転車の利用価値は大きいと思う。ただしダートなので小口径のタイヤではちと厳しいかも。

・林道は工事車両が頻繁に出入りしているため路面状況は良好で歩く分にも問題なし。近年の集中豪雨の影響か、林道が削られた場所もあるが工事で修復中。湖面は非常に低く、畑薙大吊橋付近も水は無く湖底が見えていた。

・畑薙橋で左岸から右岸に渡るが、これも近年の豪雨の影響で土砂堆積が進んだようで橋と河原の高さの差がほとんどなく、そのうちに橋が土砂に飲み込まれそう。その先では増水時に林道まで水が達したらしい。下手をするとここは毎年補修が必要になるかも。

・所ノ沢越に通じる中ノ宿吊橋は意外にもいい状態でメンテされていて、登山以外で使われているようだ。

・林道歩きでは雪は皆無かと思っていたが、赤石ダムへと徐々に高度を上げていく途中の北側斜面を回り込む場所では雪が残っていた。鳥森山にも雪があるかな?

・赤石ダム手前の赤石トンネルの中で雨を避けて休憩。気温は+2℃程度で雪は混じらず純粋な雨。だが雪の方が濡れなくていいのだが。

・聖岳の聖沢登山口にはバス待ち用の小さな屋根が掛けられていた。近年は井川観光協会でバスを運行しているのでそのためのものだろう。ちなみに東海フォレストの送迎バスは下山方向ではここには停車しない。

・牛首峠付近では林道全面に雪が残っていた。峠には衛星放送受信用のパラボラアンテナとネットで見られるライブカメラあり。ここまで有線でネットを引いているようだ。

・牛首峠には車があり、三脚に取り付けた単眼鏡?で何かを覗いていた。林道の途中でも同じような光景を2,3人見かけたが、何を見ているのか謎。最初は野鳥の調査でもやっているのかと思ったが、作業者全員がヘルメットを被っていたので東海フォレスト関係者と思われる。

・牛首峠からは椹島への登山者用ショートカット道あり。林道を歩くより近道。峠から下ってすぐに鳥森山登山道分岐あり。まともな道でよかった。植林帯をジグザグに下っていくと椹島の建物群南端に出る。

・冬の椹島は登山者用宿泊施設の営業は行っていないので無人だと思ったら大間違いで、林業作業と思われる多数の人が動き回っていて車も何台も置いてあった。おそらく年間を通じて作業者が常駐していると思われる。周囲はうっすらと雪に覆われていた。

・冬季小屋の具体的位置は知らないが、冬季小屋の案内看板があり「登山小屋」との名称であることはネット検索で分かっていたので、案内標識が無いか探しながら北上。両側に建物がいくつもあり、西側は主に林業関係者の寮らしき建物で、東側は閉鎖された建物でたぶん登山関係。建物群の北西端で登山小屋の案内標識を発見したが、それが示す場所は重機が置いてあって更地になっていた。そして道路を挟んで反対側には建物を撤去した残骸あり。畳もあり、確か登山小屋は畳敷きだったとネットで見た記憶があり、登山小屋が解体されたことが発覚。事前に東海フォレストのHPを見た時にはこのようなことは一切書かれていなかった。他に冬季小屋が無いか探したが案内看板も撤去され、代替施設は見当たらなかった。これはまいった。ツェルトも持ってきていないし雨も降っているので開けた屋外で寝るわけにもいかない。計画外だが日帰りで沼平まで戻るしかなさそうだ。問題は体力的に持つかどうか。往路だけでかなり足が疲れている。まだお昼前で時間はあるのは幸いだが沼平まで歩けるかどうか・・・ とにかくまずは目的地の鳥森山へ登ることにして、牛首峠近くの分岐まで荷物を背負って戻った。

・鳥森山分岐でザックをデポ、ほぼ空身で山頂を往復することに。雨は弱まり樹林帯で雨が遮られるので、ゴアのズボンはデポして傘とゴアの上着の装備とした。どうせとんぼ返りで戻ってくるので防寒装備は無し。

・登山道は非常に良好。北尾根に道があるので雪は残っているが僅かで、スパッツも不要なほど。雪の上には1名分の足跡あり。送電鉄塔では雪だるまらしき塊あり。

・山頂まで登山道は良好で、長野北部とは違って地面付近の藪は皆無でもし道が無くても問題なく歩けるような植生。現在地の標高が書かれた植物の解説板あり。

・途中、「笊ヶ岳展望」との看板があり僅かながら笊ヶ岳方面に樹林が開けているが、展望を楽しめるレベルではなかった。

・傾斜が緩むと鳥森山山頂に到着。電柱が立ちアンテナが付いていた。西側に少し下った場所には東屋があり西側の展望が開けるが山々は雲の中。アンテナのある北方向は少しだけ開けているが、これもまた雲の中。積雪は5cm程度で、これまでの古い雪ではなく真っ白な新雪。昨夜は雪だったのかもしれない。

・帰りは往路を戻りデポした荷物の場所で休憩。飯を食いながら今後の行動を考える。沼平に戻る方針に変わりはないが、疲労のため途中断念した場合の対応を考える。雨がしのげるのは聖岳登山口、赤石トンネル、赤石発電所のシェッド下、畑薙大吊橋近くの東屋くらい。あまりいい条件の場所は無く、やはり沼平まで歩き通したいところ。南ア深南部と違って造林小屋は無い。

・軽量化のため飯を多めに食って傘を差して雨の中を出発。今日はずっと雨だ。本当は今頃は冬季小屋の中でくつろいでいるはずだったのだが・・・・

・長時間の歩きで股関節が痛く、速度を落として歩く。幸いにして痛めている右膝にはほとんど影響はなかった。コース全般で傾斜が緩やかだったのが要因だろう。

・予想よりは体力の残りに余裕があり、中間地点よりもっと歩いて残り7.5km地点の中ノ宿吊橋で休憩。この頃には雨がやんで部分的に青空も顔を出すようになり、ザックを横たえてその上にひっくり返って休憩した。ただし天候はまだ不安定で青空が隠れてしまったりもした。でも雨は降らなかった。

・帰りも工事車両が何台も下っていったが暗くなる頃には車の通行は無くなって一人で歩く。17時10分くらいでライトが必要な暗さに達しライトを点灯。残り3kmくらいなので1時間弱でゲートまで行けそうなので、気力を振り絞って最後の頑張り。

・真っ暗の中で沼平ゲートに到着。周囲に明かりは皆無で工事関係者は全て帰宅した後だった。監視小屋横の車も消えていた。登山者用駐車場に戻ると車が1台増えていた。私の他に入山者がいたようだが、林道ですれ違わなかったので畑薙大吊橋を渡ったか、青薙山方面に入ったか、はたまた聖岳方面だろう。

・着替えて今後の行動を検討。疲れたのでこのまま寝てしまってもいいが、標高が落ちたところまで下ると気温が上がって温かく寝られるので安倍川付近まで戻ることに。しかし疲れた体で長時間の運転はきつかった。しかしおかげで夜間の気温は+10℃近く、軽装でも温かく寝られた。

・翌日は長時間の林道歩きの影響で足のあちこちが痛んだ。たぶんこれまでの日帰り山行の中では最も長距離だっただろう。ただし標高差で考えればずっときついルートはあったし、もっと体力的にきつくかろうじてゴールにたどり着けたルートも。でも今回のルートは一生のうちでも最強の部類になるに違いない。

 

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